下地処理をする目的
下地処理は何のために行うのか
防蝕ライニングで下地処理をする目的は(多少乱暴に 言い切れば)、接着安定性を確保するためです。
実際に行う事は、
〔1〕下地表面の付着物を取り除く“ケレン”(cleaning のことです。 昔の方々はこう発音したようです。)
〔2〕下地表面に化学物質を作用させて改質する“化成処理”(表面改質とも言います。)
〔3〕表面の断面形状を(サンドペーパーみたいな)ギザギザに変える“アンカー形成”
の三つのどれか、あるいは複合です。順に概要を説明します。
ライニングに於ける下地処理とは、主としてケレンであり、ケレンの主たる対象は、
鋼材なら
〔1〕錆
〔2〕その他(油、水、塩分など)の付着物
であり、
〔2〕その他(油、水、塩分など)の付着物
であり、
コンクリートなら
〔3〕弱境界層であるレイタンスと表面の劣化層
なので、それらに関しては個別に、説明をしました。
〔3〕弱境界層であるレイタンスと表面の劣化層
なので、それらに関しては個別に、説明をしました。
もう一つ、表面処理と対をなす問題ですが、現実には
『下地処理をしたくてもできない。』
あるいは、
『不完全にしかできない。』
という状況や
『たとえ下地処理が出来ても、普通のライニングには適さない下地』
が存在します。
『下地処理をしたくてもできない。』
あるいは、
『不完全にしかできない。』
という状況や
『たとえ下地処理が出来ても、普通のライニングには適さない下地』
が存在します。
その場合は、臨機応変に状況に合わせたやり方をしないといけませんが、それが
“悪素地用ライニング”です。
つまり、理想的な施工条件が揃わない時、「そういう条件を前提とした最善の策・・次善の策と言うべきかもしれませんが・・をどう構築するか?」というテーマです。
“悪素地用ライニング”です。
つまり、理想的な施工条件が揃わない時、「そういう条件を前提とした最善の策・・次善の策と言うべきかもしれませんが・・をどう構築するか?」というテーマです。
これは、別の所で、独立項目として解説します。