ライニングが壊れたとき原因はどうやって調べるのか?
ライニングが壊れたとき、その原因の証拠は、必ず現場に残っています。
それを元に、原因を正しく推定し、
同じ失敗を繰り返さないように修理しないといけません。
それを元に、原因を正しく推定し、
同じ失敗を繰り返さないように修理しないといけません。
それでは、原因捜しの練習です。
さっき見たやつだ! 左から順に、耐蝕性と接着と遮断性のトラブル!
そのとうりです。 お勉強(1)でやったことです。
繰り返しますが、ライニングのトラブルパターンは、基本的にはこの三つです。
繰り返しますが、ライニングのトラブルパターンは、基本的にはこの三つです。
そのどれであるかを、先ず確認しましょう。
耐蝕性のトラブルであれば、材料を変えねばなりません。
接着のトラブルであれば、下地処理や接着方法を改善する必要があります。
遮断性のトラブルであれば、膜厚を増やすとか、フレーク仕様にするとか、そういう対処をしないといけません。
接着のトラブルであれば、下地処理や接着方法を改善する必要があります。
遮断性のトラブルであれば、膜厚を増やすとか、フレーク仕様にするとか、そういう対処をしないといけません。
(この判断を誤ると、修理が修理でなくなります。)
さて、問題はそこからです。 問題点が判明したとしても、『なぜ剥がれたか?』・『なぜブリスターが生じたか?』・『なぜ耐蝕劣化したか?』そういった、 「なぜ?」 を点検する必要もあります。
これらが発生する原因にも三つのパターンがあります。
1)設計ミス (施工前のトラブル)
2)施工時のトラブル
3)偶発的事故 (施工後のトラブル)
設計ミスというのは、材料の選定、膜厚の設定、接着設計のどれかが不適切で、これら の事故が起こることです。
偶発的事故とは、施工後、硬いものをぶつけたり、不適切な薬液を流したり 溶接の火で 焼いたり、といったような、不注意で破損させることです。
”そのどれなのか?”・・証拠は現場に残ります。
もし、特定の箇所に他と異なる事が起こっていれば、其処だけに特別の何かが有ったのです。それが何であったのかをしらべましょう。
もし、全体に同じ現象が広がっていれば、全現場を覆う問題があるのです。
設計ミスなのか、結露などの現場トラブルがあったのか。きちんと突き止めましょう。
何処にあるのか、どんな分布をしているのか、どんな状態か、時間的に、空間的に 微視的に、巨視的に、いろいろな視点で観察すれば、自ずと、原因は、見えてくるものです。
慣れるまでは上手く出来ないでしょうが、そういう考え方で見続けていれば、その内分かるようになります。