コンクリート爆裂の予防法
コンクリートは多かれ少なかれ、水が過剰な状態で打設されます。
乾燥に伴って、その分収縮し、収縮について行けない部分には細かいひび割れが生じます。
乾燥に伴って、その分収縮し、収縮について行けない部分には細かいひび割れが生じます。
このひび割れは、収縮クラックと称されます。
逆に・・固まった後・・内部が・・局所的に膨張したら、どうなるか?
周辺のコンクリートは、(固くて伸びる事が出来ないので)完全に割れます。
この様式の割れ方を爆裂と称します。
①鉄筋が酸素や水と結合すると、体積が増え、爆裂します。
②骨材が水を吸うと、骨材の体積が増え、爆裂します。
②骨材が水を吸うと、骨材の体積が増え、爆裂します。
前者の機構は“腐蝕”、後者の機構はアルカリ骨材反応と称されます。
つまり・・通常の爆裂には、二種類ある
つまり・・通常の爆裂には、二種類ある
鉄は錆びると体積が増すため、その圧力で周囲のコンクリートを割る・・
・・・というのが鉄筋腐蝕から爆裂に至る経緯です。
だから、鉄筋を防蝕すれば、爆裂は起りません。
だから、鉄筋を防蝕すれば、爆裂は起りません。
ではどんな防蝕法があるのか?
鉄筋の防蝕法 (直接防蝕と間接防蝕)
そしてもうひとつ、コンクリート表面を防蝕膜で被覆して、鉄筋を防蝕する方法があります。
具体的には、塗装か 防蝕ライニングか 防水被覆をします。
腐蝕性物質は全て、外から内部へ浸入してくるものなので、コンクリート表面に耐蝕性遮断層を作って遮断すれば、鉄筋の腐蝕反応は起りようがありません」(注4)
コンクリートと鉄筋の両方を防蝕出来るのは、この方法だけです。
コンクリートと鉄筋の両方を防蝕出来るのは、この方法だけです。
(そして同時にこの方法はアルカリ骨材反応の進行をも阻止します。)
通常は、塗装程度で十分です。 腐蝕環境の違いに対応して材質や膜厚を変えます。
(注意)
コンクリートに構造クラックが有る場合は、クラック対応防蝕ライニングが必要です。
コンクリートに構造クラックが有る場合は、クラック対応防蝕ライニングが必要です。
鉄筋への被り厚が少ないコンクリートは爆裂するまでの時間が短い。
たいした錆び方では無いのに、爆裂している点に注目してください。
この爆裂は、表面に防水コーティングをするだけで、予防出来ます。
たいした錆び方では無いのに、爆裂している点に注目してください。
この爆裂は、表面に防水コーティングをするだけで、予防出来ます。
被りが少ない時はこの様に、表面が剥れ落ちるように割れる。
深い位置の鉄筋が錆びると、構造体そのものが割れる