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コンクリートクラック対策(注*)

(注*)

実際は、そんなことにならないよう、周方向に補強筋を入れますが、補強筋は引っ張られて、伸びて、初めて応力を発生させるものですから、何か事が起こって伸びるまでは、何の働きもしません
殴り込まれるまで、酒飲んで寝てるだけの、用心棒みたいなもんです。
つまり、ただ入れただけでは、クラック発生を阻止する力は無く、出来たクラックの幅が拡がらないように抵抗するだけです。
そこで、クラック発生を阻止するためには、初めから補強筋に張力をかけたり、形状を真円に近付けたり、鉄筋の周辺に空隙を作らない等の(注意深い)現場作業が行われます。
つまり、この種のタンクは、そういった現場仕事の精度を前提に設計していますから、現場で、そういった作業がキチンとできないと、この例のような構造クラックを生じます。
そういうことで、これは 幾つかの実例を踏まえた説明です。
因みに、そんなケースで、実際に行われていた対応策は
 
・水を抜いて、クラックをはつってセメントで埋め戻す
エポキシを注入する!
強度の大きいFRPで塞ぐ!
・盲目的に、有名なメーカーの止水剤を塗る! 等でした。
 
本文で説明した様に、これらは偶発クラックのシール法ですから、構造クラックはシール出来ません。
 
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