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化成処理

化学物質を使って、表面に何らかの反応物を形成させることです。
 
コンクリートの表面のレイタンスを塩酸で取り除くような処置は、(表面に反応物が残らないので)普通、化成処理とは言いません。
 

〔何のため、何に対して行うのか〕

銅、亜鉛、アルミ、ステンレス、あるいは二トリルゴム、特殊なプラスチック類など、単にケレンを行ってもたいていの塗料やライニング材が、うまく接着できないものに対して、接着できるようにするために行います。
(接着以外の目的のために行う化成処理もあります。)
 

〔例えばどんなやり方があるのか〕

薬品を使うため、工場で小さいものに対して行うのがほとんどであり、現場で使うのはウォッシュプライマーくらいのものです。
亜鉛に対し、燐酸ソーダ等を含む塗料を塗布して、燐酸亜鉛の緻密な層を作って接着安定性を高めるやり方です。
(ウォッシュプライマーは、塗料メーカーが市販しています。)
 
ウォッシュプライマーはステンレス等に使うこともあります。
 
市販の接着プライマー(接着を目的として、対象物に直接塗布する塗料)の中には、化成処理的働きをするものもあります。
 
化成処理に関しては、たくさんの本が出ていますので、それらを見てください。
接着技術関係の本の中にも、たくさんやり方が載っています。
(ただし、現場作業の防蝕に使えそうなものは、市販されていないようです。)
 
弊社は幾つか市販しています。
ファンデーションB1-U    ファンデーション#64等です)
 
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