油面接着剤
接着するときは、接着剤と被着体の間に水や油など、余計なものを介在させないというのが原則ですが、やむを得ず、そういう状態で接着しなければならないこともあります。
油面接着というのは、油がついている表面に、接着することです。
それが出来る接着剤を、油面接着剤といいます。
それが出来る接着剤を、油面接着剤といいます。
ただし、“油”とは何ぞや?という問題があります。
油面接着剤が接着するのは、自分と似た性質を持った(相溶性がある)油が付着している時だけです。
両面粘着テープの離型紙に塗ってあるシリコンオイルも、油と言えば油ですが、これは水も油とも馴染みませんので、普通の油面接着剤は全然くっつきません。
(フルオロカーボンオイルも同様の性質を持っています。)
両面粘着テープの離型紙に塗ってあるシリコンオイルも、油と言えば油ですが、これは水も油とも馴染みませんので、普通の油面接着剤は全然くっつきません。
(フルオロカーボンオイルも同様の性質を持っています。)
・・・で、油面接着のキーワードは・・・
類は友を呼ぶ。
つまり、似たもの同士は仲が良い。蛇頭とヤクザ。右翼と政治ゴロ。ブッシュとシャロン。ウドンとソーメン??
という具合に、誰でも仲間はいるわけですから、シリコンオイルがついていても粘着出来る粘着テープもあります。(日東電工㈱で作っているそうです。)(ちなみに、粘着テープメーカー等がユーザーだそうです。)
いわば、シリコンオイル用油面粘着剤です。
但し、これが、普通の油に効くかどうかはまた別です。
但し、これが、普通の油に効くかどうかはまた別です。
このように、“油面接着剤”というのは原則として、何か特定の油を想定して作ります。
普通は、動植物油(つまり、食用油)や、鋼材の防錆油を想定しています。
繰り返します、どんな油でもOKという訳ではありません。
普通は、動植物油(つまり、食用油)や、鋼材の防錆油を想定しています。
繰り返します、どんな油でもOKという訳ではありません。
だから、性能にこだわれば、個別の油に合わせたものになります。
身近な製品で、同様の考え方をしている物があります。
身近な製品で、同様の考え方をしている物があります。
洗剤です。
「洗剤は、親水基の部分と親油基の部分を持っており、親水基が水にくっつき、親油基が油にくっつくので、水と油を混ぜる働きをする。」・・というのが、学校で教えられた知識です。 で・・油とは?? 胡麻油?ラード?オリーブ油?人間の皮脂?重油? そのとき、「類は友を呼ぶ」のセオリーが利用されます。 椰子油で作った石鹸は椰子油を良く落とせます。 皮脂を落とすなら・・・怖い話になりそうなので、中止。
無数の洗剤が作られている理由は、そういう事です。
弊社では、石油類、動植物油、アスファルト、タール等を想定した油面接着剤を作っています。(誰も買ってくれないので、自家用であり、そのため漱石の猫みたいに名前も付いていません。・・んなもん誰が買うか・・かも・・しっかし)欲しい方には・・売ります!
その時には、ご自分で適当な名前を付けて御注文下さい。ミケとかタマとか・・
その時には、ご自分で適当な名前を付けて御注文下さい。ミケとかタマとか・・