粘着シール
構造物の隙間の粘着シーリング
《従来工法》《従来材料》
隙間のシール工法としては、隙間の入り口を、ウレタン・シリコン・チオコールゴム等の弾性シーリング材を使って“橋架け構造”でシールする方法と、隙間全体にエポキシ樹脂や高流動セメントミルク等を注入充填する方法があります。
注入充填の場合は、必ずしも硬化しなくても隙間封止出来ますが、橋架けシールの場合は“固まり”かつ“接着”する必要があり、それによって、内圧や外圧を支える抗張力を発生させ、液体やガスの浸入流出を阻止します。
注入充填の場合は、必ずしも硬化しなくても隙間封止出来ますが、橋架けシールの場合は“固まり”かつ“接着”する必要があり、それによって、内圧や外圧を支える抗張力を発生させ、液体やガスの浸入流出を阻止します。
《従来法の長所と問題点》
固まって、母材と接着していれば、母材の変形に応じて、接着界面には、必ず、応力(界面ストレス)が生じます。 界面ストレスは剥れを助長します。
(市販の大半のシーリン材が、ゴム状で低モジュラスになっているのは、その応力を出来るだけ小さくする為ですが、それでもゼロにはなりません。)
つまり、“固まり、接着する”ものは、必然的に、剥がれの危険性をもっており、剥がれたら、元に戻れません。
(市販の大半のシーリン材が、ゴム状で低モジュラスになっているのは、その応力を出来るだけ小さくする為ですが、それでもゼロにはなりません。)
つまり、“固まり、接着する”ものは、必然的に、剥がれの危険性をもっており、剥がれたら、元に戻れません。
《ペネトシールとその働き》
シール部で内圧や外圧を支えねばならない場合には、シール材に抗張力が必要ですが、 そうでない場合には、抗張力は要りません。つまり、固まらなければならない理由はありま せん。 グリース状の物でも良く、むしろその方が長期的に安定です。
ぺネトシールは固まりません。ゆっくり引張った時のモジュラスはゼロで、母材のどんな変 形にも追随し、ほとんどあらゆるものに、粘着します。
そのため、このシール状態は“安定”しています。
(例えば、シール層に棒を突き刺してもシール性は保持され、棒を抜けば元に戻ります。)
ぺネトシールは固まりません。ゆっくり引張った時のモジュラスはゼロで、母材のどんな変 形にも追随し、ほとんどあらゆるものに、粘着します。
そのため、このシール状態は“安定”しています。
(例えば、シール層に棒を突き刺してもシール性は保持され、棒を抜けば元に戻ります。)
《施工方法》
注入ポンプなど、従来の注入型シーリングと同じ方法で施工出来ます。
シート類に塗って貼り付ける方法も使えます。
2液を等量で混合して粘度の低いうちに注入や塗布の作業を終わらせます。
シート類に塗って貼り付ける方法も使えます。
2液を等量で混合して粘度の低いうちに注入や塗布の作業を終わらせます。
1~2日で反応して増粘します。
《材質》
ペネトシール101はウレタン樹脂と疎水性樹脂の複合体であり、環境に有害な物質は含 みません。
溶剤(シンナー類や油等)には溶けるか膨潤しますので、そのような物に晒される箇所には 使わないで下さい。
溶剤(シンナー類や油等)には溶けるか膨潤しますので、そのような物に晒される箇所には 使わないで下さい。
製品の特徴を以下に示します。
品 名 | 性 状 | 色 調 | 防食性(コロージョンインヒビター性) |
ペネトシール101 | 高粘度ゴム状 | ベタつく | 黒 有 |
ペネトシール102 | 101より硬い | ベタつく | アメ色 有 |
ペネトシール103 | 102より硬い | ベタつく | アメ色 有 |
現在、101のみ市販しております。他はテスト販売中です。
《注入法以外の使い方》
* パテ込み
A液B液を混合してから、セピオライト粉等のダレ止め材を混入してパテ状にし、これをヘラ等で詰め込んでシールする方法もあります。
普通のシール材と違って表面がいつまでも粘着性を持ち続けますので、ゴミ等が付着すると いう点に留意してください。
* 増粘したものを使う方法
ペネトシールはABを混ぜて放置し、増粘したものをシール材として使う事も出来ます。
粘着性は何時までも保持されていますので、何度でもリサイクル使用が可能です。
始めからその状態になっている物がクレージーラバーです。
* 工具を洗う為の溶剤類
キシロール(キシレン)が良く溶けます。
A液B液を混合してから、セピオライト粉等のダレ止め材を混入してパテ状にし、これをヘラ等で詰め込んでシールする方法もあります。
普通のシール材と違って表面がいつまでも粘着性を持ち続けますので、ゴミ等が付着すると いう点に留意してください。
* 増粘したものを使う方法
ペネトシールはABを混ぜて放置し、増粘したものをシール材として使う事も出来ます。
粘着性は何時までも保持されていますので、何度でもリサイクル使用が可能です。
始めからその状態になっている物がクレージーラバーです。
* 工具を洗う為の溶剤類
キシロール(キシレン)が良く溶けます。
《付着性》
金属・ガラス・コンクリート・木材・塩ビ・ポリエチレン・ポリプロピレン・ゴム・スチロール・テフロン等 ほとんどあらゆるものに対し、空気中でも水中でも粘着し、その状 態は長期間変わりません。
《防錆機能》
(腐蝕抑制機能を持っていますので、)鉄筋コンクリートのクラックの充填や、鋼構造物の隙間を充填した場合には、鉄筋や鋼材を防錆します。
《用途例》
鉄筋コンクリートのクラックのシール・シート防水の破損部修理(注入や粘着)・鋼構造物の隙間の防錆シーリング・(石油タンクの雨水浸入防止措置等)水周り微細隙間の封止等・・圧力がかからない隙間の封止に適します。