接着部のデザイン
“接着力”の説明で少しふれたように、接着部分をどういうデザインにするかで、耐破壊力は大きく変わります。
例えば、次のような形では・・・
この接着デザインは ⇔方向に力が加わる場合は、最悪です。 この形なら、硬い接着剤よりゴム状の方が、耐衝 撃性は高くなります。 | 端部を図のようにすれば、局部的な応力集中を防げますので、破損しにくくなりなります。 | ソケットをかぶせて接着すれば、最も壊れにくい形になります。 |
⇒この方が端部が強くなる。 ⇒この方がさらに良い。
端部のビス止め、リベット止めと組み合わせると単独よりずっと強くなります。
熱膨張率が大きく異なるものを、熱変化の大きいところで使う場合は、
①接着剤にゴム弾性をもたせて、歪みを逃がす。
②剛直な接着剤の接着力で、伸びを押さえ込む。
という、二つのやり方が考えられます。
いずれにしても、左の図のような安直なデザインは避けるべきです。
右の図のように、接着プライマ-にゴム弾性をもたせるだけでも、耐熱衝撃性は改善されます。
右の図のように、接着プライマ-にゴム弾性をもたせるだけでも、耐熱衝撃性は改善されます。
(耐水や耐薬品の場合は接着部の“形”もさることながら、接着剤の耐蝕性や被着体の表面処理の仕方が、大きく影響します。)
以上のように、“接着部にどんな力が加わるか”ということを予測し、その力が接着剤を剥がす方向に働かないように工夫するのが、接着デザインの基本です。
(極論すれば、“接着剤を信用するな”ということです。)
(極論すれば、“接着剤を信用するな”ということです。)