仕様と特性
基本仕様の色々
(特徴をつかんでご利用ください)
複雑な仕様も、基本仕様の延長線上にあります。
とりあえず、その一番大切な基本を理解しましょう。
とりあえず、その一番大切な基本を理解しましょう。
A、生ネタ単純塗布
生ネタ(樹脂そのもの)を直接被塗物に塗る方法です。
クラック注入やコンクリート用無溶剤プライマー、FRPライニングでガラスマットに含浸させる材料等、しみ込ませるような用途に向きます。
流動性が大きいので、壁や天井に厚塗りすることはできません。
(流れ落ちてしまいます。)厚くするには、何回も塗り重ねないといけませんが、それならもっと効率の良い方法があります。
それが、Bの混ぜもの仕様
流動性が大きいので、壁や天井に厚塗りすることはできません。
(流れ落ちてしまいます。)厚くするには、何回も塗り重ねないといけませんが、それならもっと効率の良い方法があります。
それが、Bの混ぜもの仕様
B、混ぜもの仕様
(言葉の説明は、用語の項を見てください)
大半の防蝕仕様は混ぜもの型です。
1、一番単純なの(つまり基本)は、生ネタにダレ止めを加えること。
その量を加減する事で、厚塗り塗料やパテになります。
無溶剤塗料
パテ・・・凹凸を埋めるのはパテに限りま
パテは、あらゆるライニングにおいて、下地の凹凸をならしたり、隙間を埋めたり、鋭角部をなだらかにしたりする必需品です。
厚塗り塗料はもちろん、仕上げのトップコートとして重要
厚塗り塗料はもちろん、仕上げのトップコートとして重要
2、少しのダレ止めを効かせておいて、砂や砂利を混ぜるとレジモルになります。
たくさん混ぜ過ぎると、中がスカスカの透水性レジモルになります。
きちんと配合したレジモルは、強度がコンクリートより大きいので かってはトーチカの材料として検討されたようですが、貧民階級の防蝕屋は、そんなことは考えません。高い樹脂をいかにケチるか。そのコンセプトでまず、増量剤として 良い作業性をもち、大量に加えられ、しかも透水化しない、砂の配合が工夫されました。 それを商品化したのが、三井東圧(現三井化学)-冨士レジン コンビのロングセラーであるポリクリートです。
(これは、不飽和ポリエステルやビニルエステルを用いたレジモルです。ダレ止め成分等もすべて骨材側に配合してあります。)
(これは、不飽和ポリエステルやビニルエステルを用いたレジモルです。ダレ止め成分等もすべて骨材側に配合してあります。)
その他、充填剤を変えることによって多くのバリエーションが生まれます。
合成アルミナを用いると抜群の耐磨耗性が生まれます。柿のオガクズを混ぜた樹脂パテで、知人愛用のパーシモンのドライバーへッドを修理したり・・・これは泣いて喜ばれました・・(ちなみに木粉と組み合わせる樹脂はウレタンがベスト・・・つい、エポキシでやっちゃったんですけど・・知人さんゴメンナサイ)
合成アルミナを用いると抜群の耐磨耗性が生まれます。柿のオガクズを混ぜた樹脂パテで、知人愛用のパーシモンのドライバーへッドを修理したり・・・これは泣いて喜ばれました・・(ちなみに木粉と組み合わせる樹脂はウレタンがベスト・・・つい、エポキシでやっちゃったんですけど・・知人さんゴメンナサイ)
3、フレークライニング
(どんな材料かは、用語の 混ぜもの仕様を参照してください。)
←フレークライニング
←フレークライニング
これも、適当にダレ止めを効かし、シランで表面処理をしたガラスフレークやマイカを混入して作ります。
表面処理品がないときは、樹脂に処理剤を加えて、一緒に混ぜます。
(インテグラルブレンド というやり方なんですが、効果は本式より多少低下するのは致しかたないところです。) なお、(だれもやっていないみたいですけど、)レジモルを施工する場合も 砂をシラン処理すれば、(同じ理由によって、)強度や耐水性が 向上します。 極限の性能を求めるなら どうぞ。・・・多少高くつきます。
表面処理品がないときは、樹脂に処理剤を加えて、一緒に混ぜます。
(インテグラルブレンド というやり方なんですが、効果は本式より多少低下するのは致しかたないところです。) なお、(だれもやっていないみたいですけど、)レジモルを施工する場合も 砂をシラン処理すれば、(同じ理由によって、)強度や耐水性が 向上します。 極限の性能を求めるなら どうぞ。・・・多少高くつきます。
4.FRPライニング
(Fiber Reinforced Plastic 繊維強化プラスチック)
グラスファイバーの不織布や平織りクロスに樹脂を含浸させて、固める方法です。(ガラスを犯すフッ酸や苛性ソーダの防蝕では、代わりにカーボンファイバーやポリプロピレンファイバーを使います。)
何のために、繊維を併用するのか?
・こういった補強布に含浸させれば、樹脂は壁や天井からも流れ落ちません。
・一度に布の厚さの分だけ膜厚をつけられます。
厚さが もっと必要なら、何枚も重ねます。
・厚さが均一に正確に確保されます。
工場生産の クロスやマットの膜厚は、相当に正確です。
だから、これに 普通に樹脂を含浸させれば、自動的に最低膜厚がキチンと確保できます。
この点は、いくら強調しても、しすぎることは有りません。
工場生産の クロスやマットの膜厚は、相当に正確です。
だから、これに 普通に樹脂を含浸させれば、自動的に最低膜厚がキチンと確保できます。
この点は、いくら強調しても、しすぎることは有りません。
・もう一つのメリットは、膜強度が大きくなり、割れにくくなることです。
ルースライニングや、弊社のポリバック仕様はFRP膜の強度をストレートに利用した使用です。
ルースライニングや、弊社のポリバック仕様はFRP膜の強度をストレートに利用した使用です。
・グラスファイバーやカーボンファイバーと組み合わせると全体としての熱膨張率が低下し、コンクリートや鋼材に、いくらかでも近づきます。
それによって、これら下地との界面にかかる応力を低減し、いくらかでも剥がれにくくする効果があります。
それによって、これら下地との界面にかかる応力を低減し、いくらかでも剥がれにくくする効果があります。
以上が、FRP仕様の特徴です。
但し、一言でFRPライニングといっても、クロスとクリアー樹脂を使う方法、クロスと樹脂パテを使う方法、マットとクリアー樹脂を使う工法、クロスやマットと溶剤入り樹脂を使う(邪道)方法等無数のやり方がありますので、その言葉でイメージするものは、個々の人によって異なっている可能性が大です。
それら世間のゴチャゴチャは用語のほうに入れます(予定)。
それら世間のゴチャゴチャは用語のほうに入れます(予定)。