下地調整(不陸調整・不陸ならし)
ライニングや塗装は、下地が凸凹だと、やりにくいし、塗膜欠陥が出来易いので・・
本施工に先立って、その凸凹を削ったり、樹脂パテで埋めて滑らかにします。
その作業を業界で“下地調整”とか“不陸ならし”と称します。
(接着を良くするために表面全体を削る“下地処理=ケレン”とは別の概念です。)
調整や処理などというインテリぶった曖昧な用語は誤解を招き易いので、“ケレン”
“不陸ならし”(或いは凸凹直し)と具体的に表現する方をお勧めします。)
調整や処理などというインテリぶった曖昧な用語は誤解を招き易いので、“ケレン”
“不陸ならし”(或いは凸凹直し)と具体的に表現する方をお勧めします。)
○工程の順番
ケレンのあとで(プライマーを塗布して)⇒不陸をならします。
○やり方
樹脂パテを作り、ゴムベラやスクレーパーやコテで塗りつけます。
樹脂パテを作り、ゴムベラやスクレーパーやコテで塗りつけます。
不陸ならしの図 要するに、こういった箇所を適当な材料でなだらかにする事です。
クラック | 穴 | シャープエッジ 欠け |
そのまま(固まる前に)次の工程に移るか、固まってから次の工程に移るかは、ケースバイケースです。
(FRPライニングの場合は、固まる前に、次の繊維貼り付け工程に移る方が、欠陥が出来難い)
(FRPライニングの場合は、固まる前に、次の繊維貼り付け工程に移る方が、欠陥が出来難い)
○パテの作り方は(基本作業)を参照してください。
エポキシパテがほとんどの用途に使えます。*
(自動車修理用ポリパテの耐蝕性は普通の不飽和ポリエステルで作ったパテよりも
格段に悪いので、酸やアルカリ等の薬液が直接かかる用途には適しません。)
格段に悪いので、酸やアルカリ等の薬液が直接かかる用途には適しません。)
*:エポキシパテの上に不飽和ポリエステルを塗ると、接着界面で不飽和ポリエステルが硬化不良を起こすので、この組み合わせは、やってはいけません。
(⇒不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、層間剥離参照)
そういう“上塗りとの適合性”という問題が有るので、
パテは、上塗りと同じ樹脂で作るのが無難です。